2020年11月23日月曜日

坂の向こうから

街の坂を上っていた。
道の向こうが見晴らせない。

人が走り降りてきた。
ものすごい勢いで走ってくる。一人、二人、次々と駆け下りてくる。
何をそんなに急いでるんだろう?

すれ違いざまに風が起こって髪の毛が舞い上がった。
もの凄い形相。
見上げると、死に物狂いで迫ってくる人々が道を埋め尽くしている。
鳴り響く足音。
なぎ倒される人々。
その上に折り重なる人々。
それをよけて走り続きける人々。

怖くなって、踵をかえす。
逃げまどう人々に抜き去られながら、とにかく走る。

何から逃げている?
私たちなにから逃げている?

2020年10月11日日曜日

円状に組まれたモジューラーシンセを鑑賞する

森で休もうと言われた。
誰だったか忘れてしまったけど、外国人の友達。背の高い。
私たちは賛同するともなく彼についていった。

森の縁にはフェンスが張ってあって、兵士が歩いているのが見えた。
あの国境を誤って越えてしまったら撃ち殺されるのでは?
懸念をいいだしっぺに伝えても、国境を越えなければ大丈夫だという。
けれども私は心配だった。
もし、森の中でフェンスが途切れて国境がわからなくなっていたら?
もし知らずのうちに、国境を越えてしまっていたら?

*****

1983のライブ。
一曲終わらないうちに演奏が止まってしまった。
帰っていくメンバーに追いすがる。
「どうしたんですか?なにかあったのですか?」
ヴォーカルの関さんが何でもないですよと笑った。
とても痩せていて、ますます不安が募る。
一緒にいた松村さんは何も言わない。
松村さんも三太さんも、フェス会場内の落語ステージに入っていってしまった。

私はみんなを追うのをあきらめて、別の会場に向かった。
ドイツ人か、ポーランド人か、北欧諸国のどこかか、十数人の人々がそれぞれ機材をもって会場の中心に座った。機材を円状に組み上げていく。モジューラーシンセのようなものだろうか。音が出始める。
観客は、十数人の円の周りをグルグルと回って音を鑑賞する。
グルグルと回ると、移動するたびに聴こえる音が変わっていく。モスキート音みたいな音や、可聴域を超えるぎりぎりの音、音は聞こえず空間が歪んで見える低音…。
音圧が大きすぎて、目の前で発される音しか聞こえない。
これは合奏と言えるものなのだろうか。
円の対角線上、観客の中に松村さんがいるのが見えた。

2020年9月12日土曜日

著作権料自動徴取システム内臓カメラアプリ

バスで行ける、サッポロファクトリーや恵比寿ガーデンプレイスみたいなところ。
テーマパークっぽいショッピングモール。
中庭でなにかイベントを開催している。

雨が雪に変わりそう。9月の東京で雪なんて、珍しいことこのうえない。
今年はめちゃくちゃなにもかも本当にめちゃくちゃだな。
そう思いながら写真を撮った。あとでSNSにアップしよう。

中庭には巨大なケーキをくり抜いたようなデザインのステージが設置されていて、なにか有名なキャラクター達が出てきてカラフルで、そこに降りかかる牡丹雪がきらきら光って美しい。吹き抜けの2階から写真を撮り、何も買わずに建物を出た。
そもそも何を買いたかったのか、なんでそのモールに来たのかは思い出せなかった。

建物の裏口を出たところは芝生が広がっていて、それを突っ切る一本道を抜けるとバス停がある。青い芝生と白い雪のコントラストが印象的だった。

家に帰るとハガキが届いていた。黄色く、トレーシングペーパーのような薄い紙出てきている。
ショッピングモールで撮影した2枚の写真に関する著作権情報通知書だ。

1枚は問題なし。
2枚目は、ケーキステージや、そこに登場していたキャラクターなどの権利が検出されていて、撮影した時点でいくばくかが各権利保持者に支払われた旨記載されている。SNSなどにアップロードする場合はさらにハガキのフォームに自分の所属などの情報を記入してポストに投函、しかるべき審査の後、アップロードの許可が下りるかどうか、許可された場合にいくら支払う必要があるかどうかが別途通知されるしくみ。

撮影した写真に何某かの著作権登録物が写っているかどうかは自動検出できるのに、通知、申請にはハガキを使用しなければならないわずらわしさにいらいらしながらフォームに記入する。物流関連の組織と、通信関係の組織の、利権関連でこんなややこしいことになっているのだろうか。どんなに技術が発達して便利なシステムが組まれても、結局こうなってしまう。

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目が醒めて、いつだったか、パッケージのデザインなんかをやっている友達が、ライブを勝手にスマホで撮影したりすることについて話してた時に、どんなものでもそれを作った人がいるはずなのに、特定のものの著作権だけが守られるの?というようなことを言っていたのを思い出した。
確かに、Youtubeが動画内で使用されている音楽を自動検出して著作者に使用料が支払われるシステムを開発しているみたいに、写真に写りこんだもののデザイン、作成者に使用料が支払われる仕組みがあったらいいような気がしなくもないなと思った。

先週の木曜から、のどに違和感があり、週末は念のため一歩も外に出ないようにしないと…と考えていたせいで、逆にショッピングモールなんかに行く夢をみたのでしょうかね。

紙書類のわずらわしさは、多分10万の助成金申請の件と、ドコモ口座の事件のことを考えていたのが夢に出た。

2020年9月9日水曜日

突起のついたプラスチック片

simカードほどの大きさの、白いプラスチック片。
これが本当に、新宿までの切符なのだろうか?
ホームに入ってきた電車に飛び乗る。
この電車で本当によいのだろうか。
路線図を見ると、どうも、新宿とは逆方向に向かっているように思える。
一度直線的に逆方向へ進み、沿岸をぐるっと周って戻るルート。
本当にこんな遠回りのルートしかないのか?

この場所への出張はこれで2回目。いや、もっと何度も来ているのだったっけ。戻る途中に大きな県を通過する。そこで働く同僚に声をかけて、飯でも食いに行けばよかった。
いつもそうだ。一声かける、それだけのマメさが足りない。
ワカちゃんが途中の駅まで迎えに来てくれるかもしれないから、新宿まで行かずに電車を降りようか。

画鋲のような突起をつまんで、切符らしきプラスチック片を隣の人に見せる。
「これ切符ですよね?」
「ああ、そうだけどこれ、名前と証明写真入力してないね」
言われてみればプラスチック片には、写真を張り付けるようなくぼみと、文字を彫り込めるほどのスペースが。この切符は無効になってしまうのだろうか。発行しなおしならまだいいが、クレジットで決済してしまったはずだから、無効分をキャンセルできずに再購入となるとかなり痛い。

2020年9月2日水曜日

殺されそうでも楽しかった

巨漢の女が追いかけてくる。殺し屋だ。
それほどの恐怖は無かった。
ゲームかアメコミの実写映画化みたいな楽しいスリル。
舞台は中国、だろうか。

スパイダーマンが助けに来た。
気付いたら、私もあの赤と青のスーツを身にまとっている。
というか、私は小5くらいの女の子のようだ。体が軽い。

変身が解けたシーン。
スパイダーマンて、今この俳優さんなんだあ。
サラサラ黒髪おかっぱの私は頬杖ついて、カフェオレをのみながらブラックジョークを放つブロンドガイを眺める。

シーンが変わって、長澤まさみと綾瀬はるかが、色とりどりの布がはためく中で空中戦を繰り広げていた。

何度も殺されそうになった気がするけど、起きた時めちゃくちゃ楽しくてテンション上がってた。

2020年7月14日火曜日

背表紙の誘惑

図書館。

さやさんが片っ端に書架を整えていた。
ロシア語の古い本を集めた棚もある。
面白そうな本ばかり。
鼻腔をくすぐる接着剤となめし皮の癒着した臭いを発しながら錆びた金文字が誘いかける背表紙に手をかけそうになったが、すんでのところで思いとどまる。
私にはもう時間がない。自分の好きな文体の本だけ読むべきだ。

古めかしい素材と落ち着いた色調で統一された図書館家具はしかし、解放感のあるモダンなレイアウトで、回廊の奥に遠く見通せるホールには若い人たちがまばらにたたずんでいる。どこかの大学のキャンパスらしい。

ホールの方に行くと、弟とその友達が大階段の裏に張り出した壁のディスプレイにいそしんでいた。
弟の友達、今度も名前がわからない。
手に、図書館の本を持ったままだと気づき、戻ろうと、吹き抜けの広間を横切ったら、どこかからレゲエの低音ばかりが聞こえてきた。
二階のどこかの部屋で誰かがご機嫌なイベントを開催しているのだろうか。

レゲエ

2020年6月2日火曜日

天空に浮かぶ不審文書

書斎に呼びつけた部下から、太平洋の某地点で不審な文書を傍受したという報告を受けていたはずだったが、いつの間にか自分が海の真ん中にいた。

小舟に乗って、雲一つ無い青空を見上げている。
空に一点のノイズが光っている。
ズームで拡大してみると、総菜を入れるようなプラスチックの透明なパックが天高く浮遊している。パックの中には再生紙のような色をした文書が数枚入っているようだ。

釣竿を振る。
小波が船底にあたる騒がしさを切って、竿のしなる音が頬に触れる。
きらりと光りを反射した釣り糸の先がプラスチックパックを留めている輪ゴムに見事引っかかり、不審な文書を無事に釣り上げたのだった。

教室。
専門学校?
誰も来ないと思って、不審文書の後始末をちんたらやっていたら、アメリカの女子高生みたいな二人組が入ってきた。
人前で広げてよい文書ではなかったので、そそくさとしまって何でもないそぶりを装う。
のどが渇いた。
たしか、教室を出て左側に行くと、突き当りにスープの自販機があったはず。
少し遠いけど、ハイスクールガールたちをやり過ごす意味でも、スープを買いに行こうと思い、教室の外へ出た。
左へ曲がろうと思っていたのに、なぜか、なんとなく、右に曲がる。
右側には階段があって、階段の前が広場のようになっている。
広場にはジュースの自販機が何台かあって、その奥には仮設の飲食スペースのようなものがある。
近づいてみると、小汚いおやじがカウンターの中で音量を絞った野球の中継か何かを見ている。どうやら袋緬を調理して出す屋台らしい。
おやじさんと目があってしまい、そのまま立ち去ることもできず、スープを飲みたかったのだからまあいいかと思って蕎麦を注文した。
第一印象とは大きく違って、話してみれば、気さくなおやじさん。
うるさいということもなく、こきみよい会話が続く。
蕎麦はとっくにできているはずだが、おやじさんが話に夢中なのでなかなか「蕎麦は?」の一言が切り出せない。

そうしているうちに電話が鳴って、おやじさんが黒い受話器を取った。
おやじさんがなにやら話している間に二人連れの客が来店する。
チン、と電話を切ったおやじさんが、私の前に蕎麦をドスンと置いて、新しい客に注文を取りに行った。

大根おろしや紫蘇、生卵などがこんもり盛られた下に、ベロベロに伸びた袋麺の蕎麦。
見ているだけで胸やけがしてくる。
おやじさんは新しい客と話し込んでいて、私の方は見ていない。それでも、さすがに一口もつけずに帰れば角が立つだろう。
思い切って一口ほうばる。
水に浸した粘土を口いっぱいに詰め込まれたような心持。
えづきそうになるのを必死にこらえながら少しずつかみ切って粘土を飲み込む。
一口でもう無理…。

というところで目が覚めた。


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目が覚めてみたら、ものすごい胸やけだった。
昨晩食べ過ぎたか。
袋緬の屋台のくだりは、おそらく昨日町田康がおすすめ本を紹介する動画を見たのがでた。

2020年5月9日土曜日

狸顔の馬、雪原の鮮血

モルタルの白壁を切り取った、ガラスの嵌っていない窓から、もこもこの獣がこちらを覗いていた。褐色の体に目鼻の周りだけ黒い。狸?にしては大きい。もこもこの毛に包まれて、輪郭がよくわからない。

「馬だよ」

そばにいた弟が言った途端、獣の輪郭がぐんと固まって、もう馬にしか見えなくなった。

「馬か」

顔の中心が黒いのは変わらずで、なんとなく狸のような茶目っ気は残っている。


弟に促されて部屋を出て、玄関を開けたら雪景色が広がっていた。
晴天の日差しを跳ね返して、あたり一面が光り輝いている。
ずっと遠く、豆粒の塊みたいなものがゆっくりと動いている。隊列かなにか。
と、低い、何かがはじけるような音がして、手前の人の群れが、真っ赤に染まった。鮮やか赤色が雪を染めて美しい。

同じ爆発が何度か続いて、やっと、人が殺されているのだとわかった。美しい赤は、鮮血の色だ。
殺戮の隊列が段々と近づいている。

怖くなって部屋に戻る。
戻る途中で会った大人たちが、私と弟を奥の部屋に隠した。
敵の狙いは私たち姉弟なのだそうだ。

毛布にくるまって、震えが止まらない。

「○○ちゃんはそこに隠れてて。僕が守ってあげるから。」

弟がそう言って部屋の入口に構える。
離れているのが怖くて、私も弟のそばにかけよる。

小窓から人々が見えた。
鎧を着た敵の群れ。

私はその人々に狙いを定めて

「燃えろ」

とつぶやいた。
途端に甲冑ごと炎に包まれる。

「燃えろ…、燃えろ…」

目に入った敵に、次々と火をつけていく。
罪悪感はあったけれど、背に腹はかえられない。
それよりも、自分の炎で本当に敵が死んでくれているのか自信がなく、恐怖心の方が大きかった。


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目が覚めてから、あの能力のせいで狙われていたのかな、と思った。
弟は知らない男の子だったし、私も、知らない女の子の名前で呼ばれていた。

2020年5月5日火曜日

カンバーバッチ、ピアノ

実家。
小学生の末の弟と二人。
カンバーバッチが訪問してきた。
彼は父に用があるようだったけれど、父はいなかったので、小学生の弟としばらく庭で遊んで帰った。
次の日、みいちゃんが来た。
昨日カンバーバッチが来てたんだよ!と教えた。二人が鉢合わせにならなかったのがとても残念だと思った。なぜかとても二人を会わせたかった。
みいちゃんも会えなくて残念そうだった。

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階段の、踊り場で、かつての同級生とすれ違った。

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二子玉の蔦屋家電みたいなラグジュアリーなお店。本屋件雑貨屋みたいな。
二階にイベントスペースがある。午後の陽が降り注いでいる。奥の陰に、グランドピアノがある。
ライブが始まるのを待つ人がパラパラとたむろしている。
私はいつものように後ろの方でぼんやりと立っている。
左斜め前あたりにいる人たちが、「あいつ来てないの?」と話している。
あいつとは、おそらくいつもこういうライブの時に見かけるあの男の子のことだ。
小さなライブハウスのコミュニティで、知り合いでないけれどなんとなく顔見知りで、たぶんこのライブには来そうだなと思ったらだいたいいる、みたいな男の子。
「○○さん、引っ越したって。」
「あ、そうか、もう東京にいないのか。」
あ、そうか、最近、東京に住む意味ないとかで田舎に引っ越す人増えてるもんね。彼も引っ越したのか、と納得した。

スタッフの人が椅子を並べはじめた。
「皆さんもう少し詰めて座ってください」
とみんなを誘導している。
「ここは換気ちゃんとしているので、密にならない程度に詰めていただいて大丈夫です」
誘導されるままに前に詰めて、空いている椅子に座る。
確かに、椅子は、隣の人には触れずに済むほどには間隔が空いている。これなら十分そうだ。ここのスタッフは合理的で好感がもてるな。

ライブが始まった。
ピアノ弾き語り。アメリカ人の、丸っこい赤髪の男。
最初の曲はグランドピアノで。
鍵盤が叩かれると、木壁にしみこむ音の幾割かが跳ね返って背中に触れる。
背中にしみこむかすかな反響を感じながら、私は胸が熱くなるのを感じる。これだ。このために私はここへ来た。音で満たされていく空間に体を浸すこの感覚。
一曲目はB.O.G.という曲で、何の頭文字なのか、ミュージシャンが説明してくれて、なるほどと思ったけど忘れた。
二曲目は、グランドピアノの後ろにあったエレピで。赤かったので多分nordのピアノ。
ペラっとした音は、抑え気味な歌と相まって、淡々とした暮らしの片鱗を紡ぐ。
少し眠い。

2020年4月27日月曜日

旅のフラグメント

海外の雑貨屋
イシダさんとかと寄る。
応援グッズがここでも売っていて、勢い有るところは違うな、と感心する。

恵比寿の駅から外国人の友達と車に乗って新千歳に向かう。
運転手は息子と母。ウーバー。
友達の用事のあったせいで出発が夜中。
高速道路の途中で車をとめて、道端のポールにかけてあったアドベントカレンダーのようなものに、手持ちの、切手みたいなサムネイルを入れる。何かの宣伝のため。
飛行場に着いた時17万とられた。食事代が二回分入っていて、サムネイルを入れるためにとまったのが食事とカウントされているようだった。
憤慨したけど背に腹は代えられない。
費用は友達が全額支払ってくれた。

散歩

散歩している。
次の展覧会の予定が来年の6月となっていた。
近くに、ツタの絡まるカフェがあって、覗いてみたら、juhaの店員さんがいた。
あの人こんなところに引っ越していたのか。
ピンクのギャングが街を爆音で突っ切っていた。

2020年4月5日日曜日

伯山先生と結婚している夢

伯山先生と結婚していた。
伯山先生の両親が中国にいるので、先生の興行がてら中国に里帰りした。
私はご両親の家に滞在していた。
大きな都市で、「○○コク」か「コク○○」みたいな名前。
今となってはどうしても思い出せないけど、夢の中ではみんなが知っているような有名都市だった。
ご両親の家はセントラルステーションから歩いて30分もかからないところにあって、みんなで連れ立って、駅ビルの劇場へ出かけ、伯山先生の講談をみた。
伯山先生の大迫力。
ギロリと前を見据えるしぐさや低く凄みのある声、不意に訪れる無音の瞬間にザラザラと鳥肌がたつ。あの人私の旦那さんなんです!!と大声でふれて回りたいような、誇らしいような気持ちになった。
劇場いっぱいのお客さんが、やんややんやの大喝采で地響きのようだった。

席を立って外に出ようとすると、後ろから声をかけられた。
なんと、高校まで一緒だったユミちゃんだ。チカちゃんもいる。こんな外国の劇場で会うなんて、なんという偶然!!!二人は観光で中国に遊びに来ているようだった。私はね私はね、プチハネムーンなのよ!と言いたかった。自慢したくて仕方がなかった。が、時間がなくて、二人とはあわただしく挨拶して別れた。
旦那さんのご両親は先に帰ったが、私は一人で買い物をしてから帰ることにした。
セントラルステーションの建物はルネサンス建築を取り入れたようなデザイン。
駅の近くに商業施設が集まっていて、暮らしやすい街なのだなと思った。
昔訪れたことのあるどこだかの街のことを思い出したりした。
家が場所がわからなくなってしまったので、人に道を聞きながら歩いて帰っているところで目が覚めた。

商業施設のくだりで、なんか他の設定の他の人々(後輩の男のこたちとか)が出てきてなんやかんやあったはずだけれども、忘れてしまった。

2020年3月29日日曜日

アンデスフェスとトランプ

友達のモリさんのお母さんが、今週末会社の近くで開催されるのアンデスフェスに来るという。モリさんは今週お休みだから、代わりにお母さんに渡しておいて、と上司かだれかに言われた。

お昼ご飯を食べに外に出た時に、彼女の母に渡すものを調達しておこうと思ったのだけれども、渡すものリストを眺めていると、どうも、週末までに用意できそうにないものが含まれている。どうしても週末までに用意する必要があるのか?来週でもよいか先方に確認してもよいか?と上司に相談すると、上司がお母さんに確認してくれた。

確認したところ、実際にそれらのものが必要なのは、お母さんの友達のグループらしいことが分かった。会社の近くの焼き肉屋件スマホショップにそのグループがいるらしいので、彼らに、なぜそれらが必要なのか、何に使うのか、聞きとりに行くことになった。

途中で、例の公園の近くを通ったら、アンデスフェスのポスターが貼ってあった。ポスターには赤いブルマみたいなものを履いた、おじさんの写真が写っていた。プロレスラーか何かか。彼の名前がアンデス坂下だかそんな感じの名前らしい。アンデス地方のカルチャーを集めたお祭りのようなものを勝手に想像していたけれど、全然そうではなくて、どうも、そのアンデス坂下が主宰するお祭りらしい。

焼き肉屋件スマホショップにつくと、数名の男女が集っていて、今にも解散しようとしているところだった。彼らを引き留めて話を聞く。リストアップしていたものは、フェス中に行われる彼らのパフォーマンスに使用するらしい。
どういう段取りなのか、パフォーマンスの詳細を聞いていくうちに、リストの中にあったものでは済まないことが分かった。計画がずさんすぎる。
これはリストに上がっている品物の用途をすべて聞き取りしないと危険そうだ。たとえばこの、トランプって、まさかドナルド・トランプのことじゃないだろうな…。
そう思って訪ねてみると、まさかのトランポリン・アクションに使うトランポリンのことだと判明した。ドナルド・トランプよりはましだけれど、それでも調達難易度が高すぎる。「そんなのこのリストからわかるか!」と切れそうになったけど、斜め向かいのビルにたしかジムが入っていたことを思い出して、上司に、ジムだったらトランポリンあるのでは?と提案した。普通のジムならどうかわからないけど、ボクシングジムにならあるいは…。
ひとまず近隣のジムをあたってみることにする。もう外は日暮れの頃。昼飯を完全に食べ損ねた。

2020年2月24日月曜日

砂利を踏む音

また殺される夢をみた。

すごくすごく好きな人と、思いが通じた、みたいな始まり方だった。
坂の上の建物の陰でキスをして、それから相手がアイスクリームを食べようといった。
私はアイスクリームなんかどうでもよかったけど、彼が嬉しそうならそれでよいと思った。

二人で坂の上のコンビニに行った。
そこのコンビニでは特別なソフトクリームだかクレープだかが売られていて、これがおいしいんだよと、彼が教えてくれた。私たちはそれを買って店を出た。

店を出たところで殺し屋たちに見つかった。

私たちがどうして追われているのかはよくわからなかったけど、とにかく殺し屋たちはジェイソンみたいな狂人でもなく、個人的なうらみを晴らそうとしているのでもなく、なんらかの組織の決定に従って私たちを殺そうとしていた。その組織がどれほどの大きさの組織なのかわからず、警察に助けを求められる状況なのかは定かではなかった。

夕暮れの住宅街で、彼らはためらいなく発砲してきた。
私たちはとにかく走って逃げた。
この前の夢と違って、私たちはごく普通の一般市民で、殺し屋から殺されそうになったことなんか今まで無くて、気が動転してその場で動けなくなってもおかしくない状態だったけど、我を忘れそうな状態だったけれど、彼は私を見捨てなかったし、私も必死で彼についていった。

なんとか路地に逃げ込んで、彼らの視界から外れることに成功した。
ここで彼らを撒けるかどうかは、今この時の決断にかかっている。
路地にはごく一般的な一軒家が並んでいる。どの家も自家用車がとまっていて、ブロック塀の中には小さな植木を置ける程度の庭。
私たちは一番左の家の駐車場に逃げ込んだ。その家は駐車場が他の家より少しだけ大きく、砂利が敷いてあって、駐車場と裏庭の間が高い金網で仕切られていた。裏には草原になっていて、草は短く刈り込まれていたが花などは植えられていなかった。
私たちは金網とブロック塀の隙間に身を潜めようとしていた。
すると、砂利を踏む音がして、着物を着たおじいさんがやってきて私たちを見つけた。
ここの家主らしい。傷だらけの私たちを見て慌てて駆け寄ってきた。

「どうしたんだ」
言われて、涙がにじむ。
私たちは、助けてくださいだとか、かくまってくださいとか、なにかそんなことを言ったと思う。そこへまた、砂利を踏む音が聞こえた。
今度は複数の足音だ。

反射的に私たちはブロック塀の陰に隠れた。
ブロック塀の隙間から、殺し屋たちがやってくるのが見えた。
殺し屋たちが、着物のおじいさんと親し気に挨拶をかわすのが見えた。

「そこに逃げ込んでいるよ」
おじいさんがこちらを指さすのが見えた。

殺し屋がブロック塀の裏側に回り込んできて、4、5メートルのところから私たちを打った。最初の弾は彼に当たった。すぐに私にもあたったので、彼が死んだかどうかわからなかった。

目が覚めたので、私が死んだのかどうかも、よくわからなかった。
目覚めたとき、あまり恐怖は感じていなくて、ただとても悲しかった。
それから、砂利を踏む音は好きだなと思った。

2020年2月22日土曜日

明晰夢

目覚めると妹がこちらをのぞき込んでいた。
部屋中が薄青い。朝方なのだろうか。

妹は、長く緩いドレッドをピンクとライトブルーに染めていた。カーテンも壁中に張られたポスターもすべてピンクとライトブルーの色味のものにそろえられ、部屋仕切りに垂れたすだれもピンクとライトブルー。ビリーアイリッシュの信者みたいだ。

これは夢だと気づいた。
妹がビリーアイリッシュの信者なわけがない。
明晰夢だ。自分の夢の中なんだから、何もかも思い通りになる。
気づいたとたん、急に楽しくなって、体中の細胞が覚醒した。

私は二段ベッドから飛び降りて、外に出た。
外はもう明るかった。曇り空がまっ白い。
空も飛べるはず。
そう思って勢いよくジャンプしたら、思った通り飛ぶことができた。
体をグッとのけぞらせると高度が上がり、背中を丸めると高度が下がる。
街の中を飛び回る。
横断歩道の前に降りると、道路向かいのビルから黄色いモンスターの形をした巨大な風船が噴き出すのが見えた。飛び上がって風船に乗っかったりして遊んだ。

他にもいろいろ見たりやったりしたと思うけど忘れてしまった。

*************

目が覚めてからも、少しの間「明晰夢」を見たということに興奮していた。
初めてみたかもしれない。そう思って少しの間思いを巡らしているうちにだんだん気持ちが冷めてきた。
夢だとわかって、夢をみていることは今までにもあった。
夢から覚められない夢とか、まさにそうだ。それは明晰夢なんていいもんじゃなくて、単純に言って悪夢だった。
今回の夢をみている間、「夢の中の私」は確かに思い通り自由に空を飛んだりしていた。
けれども目が覚めて思うのは、あれが「夢をみていた私」のやりたかったことだったとは思えないということだ。私には、もっと他にやりたいことがあるし会いたい人がいるはずじゃないか?なのに、「夢の中の私」はただ脈絡もなく飛び回っていて、「夢をみている私」はただそれを映画みたいに見ていただけだった。これが本当に思い通りと言えるのだろうか。これが本当に、自分が夢をみている最中だと自覚していることだと言えるのだろうか。

明晰夢とは。

2020年2月14日金曜日

エピソードゼロ落ち

殺人鬼に追われている女と男。
二人の関係性については覚えていない。
芝生。
学校。

なんとか殺人鬼を撒こうと、二手に分かれる。
というか、成り行き上、別れてしまった。女をおいて、男は走る。殺人鬼はついてくる。女は助かったに違いない。

保育園。
老人ホーム。
公園。
子供たちが遊んでいる。
大人は人っ子一人見当たらない。
とにかく人混みに逃げこまなければ。
こっちは必死なのに、子どもたちがかくれんぼだと思ってか、殺人鬼に居場所をばらしてしまう。

奇声をあげて笑う子どもたち。
逃げる。
子どもたちに邪魔される。

なんとか路地を抜けて、人混みに逃げ込む。
人の間をすり抜けて走る。走る、走る。
交差点で左を見ると、一本向こうの通りから、バズーカでこちらを狙う殺人鬼と目が合う。

目の前の市電に飛びつく。

後方で爆発音。



それからも、たくさん人が死んだ気がする。

けれども夜にはなんとか逃げ切ることができたので、今夜の宿に戻ってきた。一階がカフェになっているホステル。
間接照明のカフェには甘い匂いが漂う。
コーヒー
ブランデー
ツヤのない小ぶりのチョコレートケーキ
物静かな店員たち。

いくつもの死をくぐり抜けて帰り着いたカフェの、えもいわれぬ安心感。

男は柔らかいソファに身を沈める。
実はこのカフェの店員たちがスパイ組織の人員で、これから一緒に戦うかけがえのない仲間になっていくとも知らずに。


******

という、何かのスパイシリーズものの、エピソードゼロ的な終わり方だったな。こういう形式のストーリーって〇〇落ちみたいな言い方あるんだろうか。

久しぶりに殺されそうになる夢見たな。
チョコレートケーキはバレンタインからか。
戦隊もの特集番組を見たので夢に出たか。

冒頭、男が女と分かれるまでは俯瞰で夢を見ていて、三人称小説的に。けれど男一人になって必死で逃げている間は、男の視線で夢が進んで、一人称小説的に。で最後カフェからはナレーションが入りそうなほどの三人称小説的な視点に切り替わっていたような。この感じ、うまく書分けられないし、結局夢の中で自分が男だったのか、男を俯瞰で見ていたのかわからない。夢の不思議。

2020年2月2日日曜日

ジダさんとハリボテのクジラ

ジダさんが東京に遊びに来た。
私達は大喜びで、みんなに声を掛け合って、みんなを招集した。
けれどもあまりに急のことだったので、駆けつけられたのはNくんとマキシムだけけだった。
4人で近況を話し合った。ロシア関係の仕事をしているのは今ではモスクワ在住のマキシムだけだったので、ジダさんには申し訳ない気持ちがこみ上げたけれど、ジダさんは、みんなが元気に暮らしているだけでとても喜んでくれた。

時間がきて、ジダさんが帰るというのでエレベーターのところまで送っていった。書斎くらいの大きなエレベーターで、ジダさんがのってもぽつんとして見えるほどだった。扉が閉まりながら、下がっていくエレベーターの中で、ジダさんが手をふっていた。
私はなんだか、ジダさんに会えるのはこれが最後な気がして、悲しくなってしまい、こみ上げる涙をこらえながら力いっぱい手をふりかえした。

ジダさん!!!!!

…ジダさん!!!!!!




ジダさんが行ってしまってから、残った三人で河原の土手を歩いた。
雲の切れ間からハリボテのクジラが降りてきた。

ハリボテのクジラの中には不法投棄のゴミがみっしり詰まっていて、耐え難い悪臭を放っていた。

クジラの製造元は「マクファーリン製薬」となっていた。「マクファリン製薬」だったかもしれない。とにかく私達はこの製薬会社について調べなければいけないと思った。

というところで目が覚めた。
ぼんやりとした頭でスマホに手を伸ばし、マクファリン製薬を検索したけれど、そんな名称の会社は存在しないのだった。