また会社に遅刻の時間になってしまった。今日は健康診断の会場に直行の予定だったからなんとかごまかせるかも。
日報には健康診断の時間を多目に書けばなんとかなる、30分のところを40分と書いて、移動時間を多目にとって...
そんなセコい計算をしながら素早く検診を済ませる。
よし行ける、と思いながら戻りの電車に乗る駅で時計をチラ見して愕然とした。
自分が計算していた時刻よりも一時間以上オーバーしている。
なにこれ、なんでこんなに時間過ぎるのはやいの?
これはどうにもごまかせない...
途方にくれていると向こうからナカヤマさんが近づいてきた。
「今健康診断終わり?どうせ今から戻ってもお昼だからランチ行かない?」
そう言って微笑むナカヤマの後に無言で続いた。
レストランは白い素塗りの木目家具。おしゃれだけどくつろげるお店。通りに面した位置目がガラス張りで、店のなかの暖かさが外に漏れでる。
店の人たちも気のいいひとたち。
何を食べたか覚えていないけど、その後、コンちゃんや他の幾人かと合流しておしゃべりに花を咲かせる。
いつの間にか陽もとっぷりくれて、店を出る。イケメン店長とすっかり仲良くなったナカヤマさんが、別れの挨拶をしている。私もせめてごちそうさまを言おうと思い、声を出してみたらお相撲さんみたいな声が出た。
あ、そうだ私、今声枯れてたんだった。
外は涼しい風の渡る、北海道の夏の夜。
虫の声が耳に心地よい。
店から出たナカヤマさんが言った。
「今日はもう仕事戻ってもいみないね」
はっとした。
時計を見ると、10時少し前。
いつの間にこんなに時間過ぎたの?
てか、私、今日、無断欠勤した...?
明日上司に何て言おう...
と悩んでいるところで目が覚めた。
今日から夏休みだ。
ほんとは欠勤してない現実に、朝から心底ほっとした。
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