争う声が聞こえてきたのでベランダを開けると、同じアパートの左斜め上のベランダで、女の人が打たれていた。
『やめなさいよ』
と叫ぶと、男が下に降りてきたので追いかけたベランダの奥には広大なコンフリーの植わった庭が広がっていて、私はその中で男を捕まえた。
男になんで殴るのかと問えば、あーだこーだと理由を並べる。私は『その時どう思ったの?』とか、根掘り葉掘り聞いた。男はしゃべっているうちに興奮が覚めてきたようだった。
夢の中の私信条は、『言いたいことを言葉に出来ないとき、人は暴力に走る』というものだったので、これだけ話せれば男の暴力も解消されるだろうと満足した。
二人で夢中で話していると、『監視員』が現れた。向こうはまだこちらに気付いていない。夜庭に出るのは禁止だったので私達は一目散に逃げ帰った。
***
マツに
『改札出たら真っ直ぐ来て。そしたら寺があるから。』
と言われたが、改札を出たら左と右と前に、3本の道が真っ直ぐ伸びていて、どっちに行けばいいか分からない。
まわりには寂れた商店街が少しと、あとは水田ばかり。
水田の中で遊んでいる子供たちに、寺がどちらの方か尋ねると、左の方だと教えてくれた。
そこへ父親らしき人物があらわれた。知らない人と話してはいけないと、子供たちに言うのかと思いきや、
『道を聞かれたらもっとちゃんと教えてあげなきゃダメだ』
と、言っていた。
ここは平和な街なんだと感動してしまった。
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