2012年2月4日土曜日

コマツマツリ

実家にオオタさんが遊びに来た。
丁度、中学のクラスメイトだったコマツ君も遊びに来ていて、鉢合わせになったが、驚いたことに二人は知り合いだった。
二人は何やら親しげに話している。しかもタメ口で。
『昔同級生だったんだよ。』
とオオタさんが教えてくれて更に驚いた。だってオオタさんは私より10コ以上年上だ。
『俺が年上だって知らなかった?』
コマツくんが言った。
『1、2コ年上だとは思ってたけど...

私が言った。
しかも二人は互いのことをオオタと呼びあっていた。
私もコマツくんがオオタと呼ばれることには違和感がなかったが、二人が互いを呼び捨てにしているのには、違和感が拭えない。

そのうちコマツくんが帰ると、オオタさんも、そろそろおいとまする、と言い出した。
『え、もう?』
と口では言ったが、会話が全然弾んでいなかったので、彼が帰りたいのもムリないなあと思った。

この前、奥さんも連れて遊びに来た時はあんなに盛り上がったのに。

仕方がないのでそこまで送っていこうと、外に出た。
交差点で、色素の薄い、星の王子様っぽい頭の女の人が、外国人のおじさんにイヤホンをもらって、周りに羨まがられていた。

次の交差点で、同じイヤホンをした人を見つけた。ドイツにいるはずのコマツさんだ。
私が
『それ、貰ったんですか?』
と尋ねると、ん?、と、仕草だけで聞き返してきた。
イヤホンをしているので声が聞こえなかったようだ。
私が大きめの声で質問を繰り返すと、彼女がまた聞き返してくる。
更に声のボリュームを上げる。
やっぱり聞き返してくる。
彼女は決してイヤホンを外そうとしなかった。

更に行くと、工場裏の空き地みたいなところでアカペラのストリートパフォーマンスが始まるところだった。
始まってみると、予想と違って、なんてゆうか、合唱だった。
人々が集まってきて、一緒に歌い出すので、最後には物凄い大合唱になった。私は知らない歌だったので加われなかったけど。
曲が終わって、人々が散り始めた。私たちも行こうとしたら、誰かが
『もう一曲やる?』
と言った。
サチみたいだったけど、遠くてよくわからない。
私が何か言う前に、オオタさんが
『結構です』
って即答した。
ああゆう往生際の悪いのは好きじゃないみたいなことをオオタさんがきっぱり言って、私にはとても意外だった。

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