美術館のレストランで食事をしていたら、別のテーブルにノエちゃんがいるのが見えた。
声をかけようか迷ってのろのろしていたら、仲間においていかれそうになった。
みんなが先に行ってしまったので、慌てて席を立った。
エレベータには、私の他に一人しか乗っていなかった。
マッチ箱みたいな形のエレベーターで、横に一列で乗るしかない。
でも二人しか乗っていなかったので窮屈ではなかった。
エレベータは何百階もの高さを急降下することになっていた。怖いかなと思ったけど、外の景色が見えなくて、あまり実感がわかなかった。
ただ、落ちていく感じがものすごく気持ちよかった。
エレベーターから降りると田園が広がっていた。
そこで、すぐ隣にノエちゃんが座っているのに気付いた。
今度こそ声をかけようと思って
「お誕生日おめでとう」
と言った。
振り返ったノエちゃんはちょっと劇画タッチだった。
「え、私お誕生日だいぶ前だよ」
と彼女が言ったので、私はごめんとあやまった。
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