BBQ場のようなところに来ていた。
私は会費が4000円もするのに納得いかなくて、マツにくってかかっていた。
別にちゃんとしたご飯出るわけてもなくて、おやつがちょっとあるだけのピクニックなのに、どうしてこんなに会費が高いのか。せいぜいかかっても2000円じゃないのか?
そう、言いながら、心の中では、500円で充分ではないかと思っていた。
マツは黙って酒の一升瓶を持ち上げた。
とても高価な、日本酒のようだった。
そんな瓶が、一本ではなく、摩天楼のように乱立しているのだ。
私は何も言い返せなかった。
ふてくされて、その場から離れると、女友達とその子供が、
「先にビデオ観るの?」
と話していた。
彼女はママ友と今日の会に参加している。
彼女達の旦那同士がもともと知り合いだとか。
ビデオ観る観ないの話しは、その、旦那達の予定のことらしかった。
彼女達の旦那達は柔道仲間らしい。
「あのほら、xxxって漫画知ってるしょ、柔道の?」
そう言われたけれどxxxなんて聞いたこともない。知ってて当たり前みたいな態度にいらっとしつつ、
「あの、YAWARA!みたいな感じ?」
と尋ねると、笑われた。
「違うよ、女の子が頑張って柔道する話でさあ...」
その説明を聞く限り、YAWARA!と何が違うのかよくわからなかったけど、適当に相づちを打っておいた。
家族ぐるみでそのアニメにはまっているのだと言い、特に旦那同士が首ったけなんだとか。
なんだか違和感しか感じないながら、家族持ちには独特な世界観があるものなんだろうと、自分を納得させた。
ふと、脇をみると、水仙の花弁部分が飛んでいた。
白いロングスカートを逆さまにしたようなそれは、下のすぼまっているところが発光しているようだ。
水仙のような生き物は、マーガレットなんかの花から花へ飛び移りながら、先のすぼまったところで蜜を吸っている。
その生き物が花を移る度、白い花びら部分がヒラヒラと揺れて非常に美しい。
花が花の蜜を吸っているみたいだ。
世の中にはこんな美しい生き物がいるんだなあと関心していると、横から弟がやって来て、
「なにあれ、花びらの中に蜂が挟まってる」
と言った。
改めてよく見てみれば、弟の言う通りだった。
花弁の付け根に挟まった蜂がもがいているせいで、花びらが飛んでいるように見えるのだ。
一瞬見える世界と実際の世界の仕組みはこんな風に違っているのだなあ、と関心していたら、その花びらに挟まった蜂がこちらにやって来た。
間近で見れば、蜂は明らかにパニック状態だった。
パニック状態の蜂に刺される危険が迫ってきて私もパニックになった。
逃げようとするのだけど、身動きが取れない。気づけば私は白いシーツのようなものにくるまれてしまっているのだった。
シーツの上を、水仙のような生き物、もとい、花びらに挟まった蜂が迫ってくる。
パニックの私はシーツにくるまって、もがくけど、身動きとれず、なすすべもない。