模様替えをノンちゃんに依頼した。
双子の妹の方のノンちゃん。
一軒家の、私のテリトリー部分だけ模様替えしてもらう。
部屋はとても広く、他の住人とのテリトリーとの間にしきりがない。
絨毯の色だけで、テリトリーを識別するシステム。
私のテリトリーはエンジ色の絨毯。
多分ペルシャ絨毯。
ノンちゃんはチームで仕事する。
リーダーのノンちゃん。
補佐のイケメンのT(なんかニックネームで呼ばれてたけど忘れたので仮名)。
経理のぽっちゃりした男の人。
目附役みたいな存在の、松蔭女子大教授。
様子を見に行ってみると、部屋が全体にアンティークな色調になっていた。
ランプとか、チッペンデール的な家具とか。
「コンセプト変えてみた」
とノンちゃんが言った。
自分の空間が全然違うものになっていくダイナミズムにわくわくした。
職場に戻ってからは、手持ちのデータをcsvに吐き出して、それを管太郎に取り込む方法が無いかと、マニュアル類を必死で探した。
これが出来るようになれば、今まで手作業でやっていた馬鹿馬鹿しい作業を一気に削減出来る。
なんとか目星がついたところでその日は退社した。
さて、家はどうなってるだろう?
帰ってみると、なんだかずいぶん殺風景な感じになっていた。
「コンセプト変えたんだ」
ノンちゃんが言った。
なんかアンティークの時に比べると物足りない感じがしたが、かっこいいレイアウトというのはそんなものなのかもしれない。
空間の広がりを意識したデザインなんだそうだ。
棚の籠に無造作にDVDがいれてある。これもおしゃれな演出らしい。
再生してみると、変な、自然とかの映像に男性合唱がかさなる。
「なにこれ...」
私が顔をしかめると、みんなが笑った。Tだけふてくされている。
「これ、池田高校校歌のPV。Tの母校。」
ノンちゃんが笑いながら説明してくれた。
「で、お会計のほうは...?」
ぽっちゃりに訪ねると見積書を出してきた。
17万ちょっと。
思ったより安かったので安心した。
ぽっちゃりにカードで支払うと、領収書と共に手紙を渡された。
ぽっちゃりの字で、依頼してくれてありがとうとか、いろいろ書いてあった。かわいい字だった。
僕たち大抵Tのアパートにいるからいつでも遊びに来てください。
と、あり、Tの住所が書いてあった。
池袋だった。
ぽっちゃりの電話番号も書いてあった。
080から始まるやつだった。
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