2012年6月18日月曜日

新しい土地

開拓者とその妻と一人娘。
下働きの男3人。
新しく与えられた土地はとんだ荒れ地だった。
文句を言う妻。
主を励ましながら荒れ地を耕す下働き達。

荒れ地はそのまま浜辺に続いていて、その奥は湖のようだ。
湖の浅瀬では、土着の民が無表情で、頭から直立で、泥沼に刺さっていた。

何をしているのか、全く意味不明だったが、新しい土地では先人に倣うが賢明と思い、私も頭から泥沼に飛び込んだ。
しかし泥沼は案外固く、額の辺りまでしか泥に滑りこまない。
少し手で掘ったりして四苦八苦していると、

「きたぞーっ」

という叫び声が聞こえた。
目をあげてみると、水平線が明るく光っていた。

炎だ。
白っぽい炎が水面をものすごいスピードで走ってくる。

土着の民は、この、水面を這う炎をやり過ごす為に泥沼に刺さっていたのだ。

私は泥刺さるのはあきらめて、岸辺へと逃げた。
迫りくる炎から必死で逃げながら、頭の中は妙に冷静で、

この湖には、油が混じってるのかもしれない...

などと考えていた。

開拓者たちのところに戻ってみると、新居に火が燃え移って大騒ぎになっていた。
屋敷内に、爆発性の装置が安直されており、それに引火しようものなら何もかも一貫の終わりだ。

しかし、下働きの男3人の尽力と機転で、なんとか装置を安全なところに運びだし、火事も消すことが出来た。

九死に一生を得た開拓者 は3人に感謝し、屋敷ないでお祝いをしようとしたが、娘は、下働きのものを家にいれるのなんて絶対に嫌だと言いはった。

その様子を見ていた私はムカついたので、娘にビンタを食らわしてやった。

私は幽霊みたいな感じで存在しているらしく、誰にも姿が見えなかったので、娘はわけもわからず頬に痛みが走って、キツネにつままれたような顔をしていた。

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