シミッさんが出てきた。
というか彼の家に私が押し掛けた。
誰もいないようだったけど、戸が開いていたので勝手に中に入った。
自分の荷物をたくさん持ち込んで待ってみたけど誰も現れなかった。
小腹がすいたので、ちょっとコンビニへ行って、戻ってみると、私の荷物が全部部屋の外に出されていた。
しばらくその荷物をみつめてから、無言で部屋の中に運び入れた。
部屋にはやっぱり誰もいなくて、私はぼんやりと待ち続けた。
私は待ち続けた。
たまに外出すると、必ず私の荷物は全て外に出されていた。
私は決まってその荷物を眺め、無言で中に運び入れた。
ある時、ふと思い立って押し入れを開けてみたら、シミッさんがいた。
ずっとここにいたのか。
彼は体育座りでうずくまっていて、目の下は凄いクマだった。
出てきなよと言っても、疲れた笑顔で首を振るばかり。
その時になってはじめて、人のうちに勝手に上がりこんでいる自分の図々しさが気になり出した。
予鈴が鳴って、パクさんとイさんが訪ねてきた。
今日は会社休みの日なんだよって教えてくれた。
0 件のコメント:
コメントを投稿