2011年10月28日金曜日

構内

モスクワ留学中のこと。
大学と駅がくっついている。
くっついている駅はシャルルドゴール空港。
空港の外の街並みは、五反田にそっくりである。

私はコモリヤさんと、駅構内の食堂で、店員が注文をとりにくるのを待っている。
待てど暮らせど店員が来ないので、カウンターに行ってみると、学生達がむらがっている。
どうやら学生達の注文や要求を、店員が拒否しているようだ。

大人の私たちは、すましがおで社員特権の濫用を試みた。
しかし
「私達ここの社員です。カレーをください」
と言っても、店員は顔色ひとつ変えるでもなく、無愛想に
「そのサービスは廃止になった」
と言い放って奥に引っ込んだ。
あそうか、ここはロシアだった、と思った。
仕方がないので私達は食堂を出て大学構内をぶらつくことにした。

古い音楽室を見つけた。はしゃいでモーツァルトのメヌエットをひいたら、鍵盤の同じところの色が剥げていた。みんながみんなメヌエットを弾くせいだと思った。
カシオトーンもあった。
弾いてみると、レイハラカミの曲みたいに弾けて、めちゃめちゃ気持ちよくなった。
あまりに気持ちよくてずーっと弾いていたので、一緒にいた人たちは引きぎみだった。
カシオトーンは大きいのと小さいのがあって、大きい方は汚れていた。
よく見てみると、チエリちゃんとカズキくんともう一人知ってる女子の名前がイタズラ書き風に書いてあった。
カシオトーンが自分達の学校のつかいまわしであることが判明した。 一気にみんなテンション上がった。

その後飛行機に乗って帰ることになったが、空港に行く途中、トイレに行きたくなった。

劇場風の講堂と入試課を抜けて用をたし、急いでターミナルに戻ったら、トイレに飛行機のチケットと、茶色いセカンドバッグを忘れてきてしまったことに気づいた。

折角待っててくれたトイヤさんに先に搭乗するように言って、もう一度、劇場風の講堂を抜けて、入試課の前を通った。

入試課はナースステーションみたいな雰囲気で、ここは病院併設の医大なのか、と納得した。

カウンターには医者の顔写真が貼ってあって、「停職中」と書いてあった。こころやさしそうな顔の医者だった。権力争いに巻き込まれたのかな、と思うと気の毒になった。

室内にはたくさんの、白いウェアを着たおばちゃん達が詰めていた。多分ヘルパーの人たちだ。みんな、もう殆どおばあちゃんだった。

日本はどうなるのだろう、と思った。

2011年10月27日木曜日

Falling

25日の夢
美術館のレストランで食事をしていたら、別のテーブルにノエちゃんがいるのが見えた。
声をかけようか迷ってのろのろしていたら、仲間においていかれそうになった。
みんなが先に行ってしまったので、慌てて席を立った。
エレベータには、私の他に一人しか乗っていなかった。
マッチ箱みたいな形のエレベーターで、横に一列で乗るしかない。
でも二人しか乗っていなかったので窮屈ではなかった。
エレベータは何百階もの高さを急降下することになっていた。怖いかなと思ったけど、外の景色が見えなくて、あまり実感がわかなかった。
ただ、落ちていく感じがものすごく気持ちよかった。

エレベーターから降りると田園が広がっていた。
そこで、すぐ隣にノエちゃんが座っているのに気付いた。
今度こそ声をかけようと思って
「お誕生日おめでとう」
と言った。
振り返ったノエちゃんはちょっと劇画タッチだった。
「え、私お誕生日だいぶ前だよ」
と彼女が言ったので、私はごめんとあやまった。

2011年10月25日火曜日

フラグメント

放課後
電話
殺人鬼
取引
ラーメン屋
Amin

Aminと叫んで目覚めた。
Aminは、バンコクで働いている。
メールのやり取りだけで、顔も声も知らない彼女(彼?)がどうしてこのタイミングで夢に出て来たんだろう?

2011年10月18日火曜日

2011年10月12日水曜日

化学っぽい

ウヨの乗ったロケットが落ちるという話を聞いて、ウヨのお母さんと、慌てて見に行った。

大気圏に入ったロケットがオレンジ色に染まるのが見えた。中学の理科で化学反応は一度始まると温め続けなくても最後まで続くということを学ぶために使った物質が、炎は出さずにゆっくりと赤くなっていったのに少し似ていた。

ロケットは不時着出来そうで、乗客も全員助かりそうなので安心した。

*****

尿検査に異常があって、正常値に戻るまで残業しなければならない。
しかし検査すればするほど結果は悪化して、終いには、自分が糖尿で、しかも足の付け根から義足であることに気づく。

これじゃ太股にインシュリン注射もできないからどうしようもない....

と思うと血の気がひいて、私はその場に四つん這いになった。

起きて思った。
実際、orzって、失望のジェスチャーとしては夢の中くらいでしかやらないかもな。

2011年10月9日日曜日

正直な申し開き

海外に行く前にちょっと自宅に寄る時の話。

飛行機に遅れそうなので、急いで電車から降りたものの、切符を何処かに落としてきてしまったらしい。

というか、荷物を何一つ手にしておらず、バスタオルを体に一枚巻き付けただけである。

このままでは改札を出られないので、駅員さんに必死で説明した。

『今自分は一文も持っていない。しかもすぐにアメリカにたつので自分で切符代を持ってこようと思ったら数年後になってしまう。だから妹に、代わりにこの170円を支払うように言い含めておく。ただし、私本人が払うわけではないので、妹が確実に速やかに支払いをしてくれるという確証は持てない。それでも今ここを出られなければ私は飛行機に乗り遅れてしまうので、なんとか信用して、ここを出して欲しい。』

その間頭の中では、
『お金も着るものも無くて、どうしよう...いや、家に戻ればどこでもドアがあるから、それで寮に戻って、荷物をピックアップして、すぐに空港に行けばなんとか飛行機に間に合うはず...』
などと、せわしなく考えていた。

どこでもドアあるなら、それでアメリカに言っちゃえばいいのにね。

女の駅員さんは私を信用してくれて、なんとか改札を出ることが出来た。

2011年10月6日木曜日

性別は謎のまま

フクヤママサハルかベッショテツヤの子供が無気力症候群に陥ってしまっている。
子供は学校に上がるか上がらないかくらいの年頃。
私は知り合いのおばさん的な位置づけなのか、お宅にお邪魔して子供と接している。
子供は最初はなにを話題にしてもまるで興味も示さず、生きていてなにが楽しいのか…といった風情。
けれども話すうちにだんだん元気を取り戻してきて、私の話にものりはじめた。
そのうちTV(番組じゃなくて、電化製品としてのTV)の話になって、私が意気揚々と
「このテレビのOSDは30言語以上に翻訳されてるんだよ!」
と告げると、子供はポカーンと口をあけた。
しまった、こんな大人の話、子供に面白いわけないか…
そう思ったのもつかの間、子供は
「イタリアとか?」
と、国の名前をあげ始めた。
どうやら大好きなサッカーのチームを思い浮かべているらしい。
「オランダとか?」
「そうそう!」
「スペインとか?」
「そうそう!30か国語だからまだまだあるよ。」
だんだん二人とも興奮して来る。
「えーと、フランス?」
「そうそう!まだまだヨーロッパのチームしか出てきてないよ!」
私がそう言って煽ると、子供はうーんっと唸ってから
「ニカラグア?」
と言った。
予想だにしていなかった答えに
「ニカラグア…」
と力なくただ繰り返してしまった私。
頭の中では、ニカラグアってどこの国?そして何語?と考えてるようで考えてない。
疑問の字面をなぞるだけ。

それで、その子供が、中東に住んでいる祖父を訪ねることになる。
(ここら辺からは私は夢に登場しなくなっている。)
乾いた風の吹く昼の陽中、白壁の迷宮に入るとどこまでも通路が続く。
子供のおじいさんは、青いタイルの半地下の部屋に坐している。
白い服と白いターバン。
異国の歌を歌っている。
子供は、聞き覚えのあるその歌を、無意識のうちに口ずさむ。

異国の言語なので私にはさっぱり意味とかわかんない感じで、なんかやたらとチに点々のほうの「ヂ」って発音が出てくるように聞こえた。

その青いタイルの部屋には、おじいさん以外にも沢山人がいて、中でも壮年の、ちょっとうまく立ち回りそうな雰囲気の男が、この、アジア人の顔をして、自国の歌を歌う子供に興味を示している。
彼は優しそうに近寄ってきているが、この子供を利用しようとしているような気がしてならない。
子供は第6感で、不穏な空気を感じ取りながらも、その優しいおじさんにどう接していいかわからずにいる。

2011年10月2日日曜日

畳の御堂

ミスミンとイックと3人で、クミんちにお呼ばれした。
電車が遅れるといけないってんで、かなり早めに出発したら、かなり早く着いてしまった。
現地でなにかの団体と合流する予定だったのに、完全に時間を持て余してしまった。
クミが近くまで様子を見に来てくれたけど、今家に上げるわけにはいかないと言われた。
しかたなく、私たち3人は、その場で待つことにした。
気付くと私たちは大きな畳の部屋にいた。お寺の御堂みたいた。
お堂なのに畳が敷いてあった。

***

ワイン色の浴槽があった。
お湯がワイン色なのではなくて、バスタブがワイン色。
一人用だけど、中に入って手足を思いっきり伸ばせるほどの大きさがある。
お湯の中で伸びをする。ぷかぷか浮きながら伸びをする。非常に気持ち良い。

お湯がぬるくなってきたので、熱いのを足すことにした。
お湯を足している間にケータイをチェックしようとしたら、間違えてカオリンに電話をかけてしまった。
「あ、間違った」
と思ったけど、もう何年も会ってないし話してもいないし、よいきっかけだと思い、そのままコールし続けた。

カオリンは元気そうだったけど、なんで突然電話してきたのか説明してみたものの、相当不自然な言い訳みたいな感じになってしまって、お互いぎこちないまま電話を切る羽目になった。

そのあとたっぷりお湯を張ったお風呂に再び飛びこんだ。

***

アコちゃんか誰かと、街の小高い所にいた。夕暮れ前。
知らないロシア人たちが銃をぶっ放し始めて、私とアコちゃんは、手前の裂け目に身を滑り込ませた。
私たちはすごいスピードで裂け目の中を滑り落ちていった。
底について、外に出てみると、そこは下町の繁華外で、さっき居た丘がずっと遠くに豆粒のように見えた。
面白い道を発見出来て、すごく嬉しくなった。
暮れかけたそらに星が瞬き始めていた。