2014年3月30日日曜日

あの鳥

目が覚めている時でもたまに夢を見る。
前後の思考やその時の自分の状況に全く関係ないイメージが脳裏をよぎる。
あれは、夢なんだと思う。目が覚めていても。

私はそれを、白昼夢と読んでいる。

久しぶりに白昼夢を見た。

体か埃まみれになっている。
埃、というより、毛のような。
...羽毛?

口に入ると良くない気がしたので、丹念に手でほろう。
羽毛はみるみる体から落ちて、ふわりふわりと地面に積もる。

積もった羽毛は一ところに凝って、大きな雛鳥の形になった。

あの鳥だ。
なんだ、あの鳥だったのか。

そう思いながら屈んで雛に触れてみようとして手を止めた。
触れてみずとも分かる、重みのない鳥の様子。こんな様子を何度も目にしたことがある。

死骸だ。
この軽さは死んでいるものの軽さだ。

なんの感慨もなく、私はそう断定したあと、改めてその鳥に手を延ばした。
重そうに持ち上げれば、命が戻るような気がしたので。

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