2013年2月25日月曜日

二つの旅先

スキー場にきている。
友だちが沢山いるから修学旅行かな?
でも家族もいるから少年団活かも。
町内会の旅行かも。

雪山の中腹に、寝袋広げて一夜を過ごした朝。
一面真っ白な雪に朝日がはねかえってメチャクチャ眩しい。清々しいことこの上ない。

ゆったり一滑り、麓まで。
朝のスキー場は人も疎らで気持ちよい。

麓には温泉があって、私たちは一っ風呂浴びることにした。
まわりには太陽を反射しる雪原しかないから、まるで光の中で湯に浸かっているよう。
目がしばしばするのでそろそろあがろうか、ということになったんだけど、服をしまったロッカーの鍵が見つからない。

裸でウロウロするも、どうにもならない。
荷物は全て山の上。
寒いけど、仕方がないから裸のままリフトに乗って上までいった。

*****

オーストラリアに旅行に来ている。
友だちが沢山いるから修学旅行かな?
でも家族もいるから少年団活かも。
町内会の旅行かも。

船に乗って、近隣の孤島に向かう。
船が激しく揺れて、振り落とされそうだ。

向こう側の島々に連なる山脈がみえる。
どの山もダイナミックなカルデラが形成され、台形のシルエットが雄々しい。
日本では見ることない景色だ。

孤島に着くと、マツとイチロウくんと私が三角関係だ、という、お決まりの冷やかしが始まった。
マツはそういうのが苦手なので速攻どこかに逃げ去った。
イチロウくんは面白がって、
「じゃ、肝試し、僕ら二人でまわろうか!」
と、にやにやしながら近寄ってきた。
しかしその両手には、南国の美女たちが抱かれている。

イチロウくんのアホに付き合ってやる気はなかったので、私はダイちゃんと回りたい、と言いはった。
ダイちゃんなら分別もあるし、変な意識しなくてすむし、可もなく不可もない。

「私ダイちゃんがいい。だってダイちゃんかっこいいし頭いいし、宇宙から攻めてきたあいつらのこともよく知ってるし...」

自分で途中から変なことを口走ってるのはわかったがやめられない。口が勝手に動く。

「あいつらが我々に与える影響のうち...」

みんなが不審な顔でこっちを見てる。
すがるようにダイちゃんの方を見ると、ダイちゃんが助け船を出してくれた。

「我らが種族の起源を脅かすものたちをこの手で滅ぼすのだ...」

わー、ダイちゃんも変なってる!

2013年2月24日日曜日

卒業アルバム@一円パチンコ

誰かが
「ねえ、高校のときさあ、こんなちっちゃい子とすごいでっかい男と付き合ってるカップルいたじゃん、同級生で。あれ、あの男の子、名前何て言ったっけ?」
と聞いてきた。
いたいた、確かに。デコボコカップル。
「なんかよくさあ、彼女の頭の上にこうやって顎のせてて...」
誰かは、腰を曲げて、小さな女の子上に覆い被さる真似をする。
「わあ、それその格好よく見たわ。あの男の子、なんて名前だっけ...モリ...マエ...?」
どうしても思い出せない。
そうだ、卒業アルバム。
あれをみればわかる!

早速アルバムを探す。
しかしアルバムはどこにもない。
おかあさんに聞いてみると、

「一円パチンコに寄贈した」
と言う。
ラーメン屋のマンガみたいに、待ってる人たちが見るんだって。
「あそこのパチンコは役場の人たちが多く行くんだから、卒業アルバムとかあると喜ぶのさ。」
なにそれ。
「役場なんかうちからアルバムあげなくたって、同じものいっぱいあるよ!」
私が逆上して、母とケンカになった。

*****

離れ小島の野外動物園
ガラスチューブの中を歩く。
下を流れていた川はひからびて、動物は一匹もいない。

*****

会社で知らない番号からの電話履歴があったので、かけ直してみた。
お客様かもしれないし、こちらからかけた手前、「誰ですか?」と率直に聞くわけにもいかず、もたもたしていると、電話の相手が社内まで入ってきてしまった。
怖い話によくあるパターンの、電話相手が段々近づいてくるあの感じ。

直接話しているうちに、なぜか彼が見積りを持ってくることになってしまう。
なにも注文してないし、何かしてもらった覚えもないのになんの見積りを持ってくるつもりだろう...

途方に暮れて、社長の机にあった年賀状の束をペラペラめくっていると、ロシア人の名前に目が止まった。
字面から察するに、社長の個人的な友だちらしい。
このロシア人の連絡先を見ると、なんと、例の電話番号とぴったり同じではないか。
つまり、電話は取引先としてでなく、社長の友だちからの個人的なものだったにちがいない。

私は事情を説明して、見積り提出をキャンセルしてもらうことにした。

2013年2月19日火曜日

降る歳月

最近遅刻の夢ばかりみている気がする。
いつもイマイチ、何に遅刻しているのかはっきりしない。

今日も、私はなにかに遅刻しそうな状態だった。
家の外に出るとグラウンドがあったので、そこが実家なのだとわかった。
大音量でユーロビートが響いている。
まるで馬場競争の大会の時みたいに。
(馬場競争で実際にかかっていたのは演歌だったけど...)
ミーハーなパーティチューンは好きだけど、ここまでコテコテのユーロビートビートはさすがにひく。
自分の好みと違う音楽が、自分のテリトリーを侵しているなんともいえないこの感覚。
まさにあの、馬場競争の時の感覚。

みれば恐ろしく立派な野外用スピーカーが、道の途中途中に据えられている。
あんないいスピーカー使ってるし...
そう思ってちょっと腹が立った。

しかし、そんなことより遅刻である。
もう自転車じゃ絶対間に合わない。

ちょうどそこにミカミせんせがいて、車に乗せてってくれることになった。

ミカミせんせは何かの用事で途中どこかに寄った。
木造の病院のような、学校のようなところ。
生活感がしっかりした感じの、キレイな女性が出てきて私に聞いた。
「あなたくるりと同世代?」

私は答えた。
「私はくるりを聴いた世代ですが、くるりのメンバーよりは若干下の世代です。」
それから、じゃあ自分はなに世代だろうかと考えて、
「私はサカナクション世代です。」
と付け加えた。
けれども、言ってしまってから、サカナクションはイチロウくんとは同い年だけど、バンド全体で考えれば、私より少し下の世代だ、と考え直した。
そうして考えると、自分と同じ世代ののロックバンドっていない気がした。

隣にいた青年が、楳図かずおのまことちゃんぽかったので、パンサーの向井かと思って、思わず
「あの、もしかして...」
と声をかけたが、じっくりよーくみてみると全くの別人だった。
話しかけた手前、引っ込みがつかなくなって困っていると、青年が訊ねてきた。
「あんた、歳いくつ?」

それで正直に32と答えると、青年は
「あ、やっぱりそれくらいだよね」
というような顔をしてから、投げやりに
「へえ、見えないね」
と言った。

なんだか、実年齢より若く見えるといった類いのお世辞を言う習慣に対して、異常な憎しみを覚えた。

憎しみを隠しながら、私は青年に
「で、あなたは?」
と訊ねた。

まことちゃんに似たその青年は、
「僕はマリオネット」

と、言い終わらないうちに、無表情になり、頭と腕をだらんとぶら下げた。
そして、魂を抜かれたピノキオみたいに色褪せて、ぎこちなく動き出した。

彼の肩には金色の鋲が沢山打ってあった。
私は、肩に鋲があると糸が見えなくても、操られているように見えるもんなんだ...と関心した。

2013年2月9日土曜日

ノスタルジー?

琥珀色の風景
琥珀色の駅舎
開かない踏み切り
380円の切符
たった380円の切符代を、母の分まで支払って恩を着せる、自分の小ささ
琥珀色の待合室
荷物の整理
携帯の解体と収納