2013年1月27日日曜日

ナッちゃんち

ナッちゃんが、会議室に女性社員を集めて、ガラスの器に蝋細工を載せた、ギフトのようなものを配り始めた。
それで私は察した。
「ナッちゃん、とうとう会社やめるの?」
いい終わる前に、涙があふれ、私は見苦しくオイオイと声を出して泣きじゃくった。
なっちゃんはおろおろして
「もう随分前から決まってたんです」
と、私をなだめた。
ナッちゃんを困らせていると分かっていたし、そんなに泣くほど恐ろしいことでも悲しいことでもない気がしてきたのだけど、一度泣きだしてしまった勢いはなかなか止められるものでもなく、泣いて悲しみをアピールするのがナッちゃんへの礼儀のような気もして、私は会議室で泣き続けた。

見かねたナッちゃんは、私をナッちゃんの自宅へ連れて行ってくれた。
陽のあたる日本家屋。
縁側がある。
ナッちゃんは、いつの間にか引っ越していたらしい。

家の中にはナッちゃんの友達がいて、私とその女の子はすぐに意気投合した。
どうしてだか忘れたけど、多分、趣味の話で盛り上がったか何か。

その後、ナッちゃんの家を出たら、広い、グリーンハウスのような玄関テラスに、ウッシーかモッちゃんのお母さんが座っていて(どっちのお母さんだったかどうしても分からない)、家まで送ってくれるという。

彼女の車に乗り込む。
彼女の独特な喋り方、アクセントに懐かしさを覚える。
「私道がわからないから。案内してね」
彼女がいう。
けれども私だって初めて来た場所だ。
道なんて全然わからない。
せめて、最寄りの駅にたどり着ければ…

2013年1月25日金曜日

芋演技のシットコム

アメリカのテレビ番組。

いわゆるシットコムというやつで、コメディアン演じるドクターが、一流ゲストをおちょくるというようなスタイル。

ジェームズボンドとか演りそうな二枚目スターがけちょんけちょんにされている。

しかも途中で第二のゲストがドラム缶から出てきた。
江口洋介だ。

「いわきいも」
といいながら、江口が焼いたさつまいもを売っている。
コメディアンのドクターは
「石焼き芋を本当の名前で呼ぶなんて奇特なやつだ」
みたいなことを言って江口をからかった。
江口は焼き芋というよりは素揚げのような、というよりむしろ木材のような芋を抱えてドクターにくってかかる。

くってかかった江口が見上げるほど、ドクターは背が高い。

やっぱりアメリカ人はでかいなあ、という、いい加減なことを思っているところで目覚ましが鳴った。

2013年1月12日土曜日

カフェ、体育館、ロビー、ホール

その道の突き当たりがちょっとしたオシャレストリートになっていて、私たちはちょっと興奮した。

クアアイナを越えて、その先のカフェのもう少し先に、マッキーさんのおうちがある。

マッキーさんは、私たちにお茶をふるまったあと、さっそくアルバムを取り出した。
CDのアルバムかと思ったら、ディスクはなくて、本当に写真だけのアルバムだ。
CDジャケット風の写真集。
マッキーさんの最新作だ。

私は当たり障りない程度にお世辞を濁すつもりだったけど、開いてみると、それは色々なペルシャ絨毯を何枚も並べて一つの模様に見えるように撮ったものだった。
青系とか赤系とか色みが揃えられて、艶やかなものや、擦りきれたものなどさまざまな絨毯がならんで写る様は、目に心地よいだけでなく、好奇心をくすぐる。
絨毯に編み込まれたストーリーを、つい覗いてみたくなるのだ。

これ、本当に欲しいな、買おうかな…

そう思い始めたところだったのに、気づいたら渡り廊下を歩いていた。
扉を開けると、そこは体育館で、合宿中の若者の群れが柔軟運動をしていた。
多分バレー部だ。

私の扉を開けたに、一斉にみんながこちらに目を向けた。
やっぱりバレー部だ。

体育館を抜けると、ロビーはカフェでいっぱいだった。
どのカフェに入るかうろうろ物色しているうちに時間になったのでホールに入った。

パイオニアの出し物が始まる。
サーカスのような、演奏会のような。
人が輪をくぐる度に歓声があがる。

2013年1月6日日曜日

遅刻

バスを降りた時にはまだ時間があった。
ミイちゃんと二人、門の前を通ろうとするが、雨が降っていたので、裏門に引き返して、校舎のなかを移動することに。

3階まで上ってから渡り廊下を抜けてカフェの前を通ると母親が、他の人々に混じって茶を喫していた。

私は母に駆け寄って、みつあみをしてもらう。お下げに編んで、結わくゴムが1つしかなかったので、後ろで1つにまとめてもらった。

母は、編み目が少しでも緩むと最初からやり直すので、予想していたよりも随分時間を食ってしまい、私はイライラしはじめた。
私が不機嫌な顔をしていたので、母の友達が
「遅れそうなんじゃない?何時までに行かなきゃならないの?」
と聞いてきた。
「30分までです。」
と答えながら時計を見ると、32分だった。
本当なら間に合っていたのに...
怒りでうち震えながら、私は髪も途中のまま立ち上がった。

いまさらいくら急いでも、遅刻には変わりない。タイムカードも押すし、ごまかしはきかない。

一旦教室に入って、すぐにウヨたちと外に出掛けた。