広めの川を越えて、誰かしらの家に泊まりに行った。
日暮れ頃、買い出しがてら、一人散歩に出かけた。
馴染みのない街並みに、全く見覚えのないわけでもないのは、前に幾度か訪れたことがあるからかもしれない。
飲み物かなにかを買った後、急に新聞が読みたくなった。
2, 3丁先の通りにコンビニがあったのをうっすら記憶していて行ってみた。
下り坂の広い駐車場があって、その奥に沈みこんだコンビニからこうこうと光が溢れている。
スポーツ紙しか無かったので、店員さんに、近くで朝刊の手に入る店はないか尋ねた。
本当はスマホを持っていたので自分で調べることも出来たけどそうしなかった。
結局人に訊く方がはやいと思ったのかもしれないし、なんとなく寂しかったのかもしれない。
店員は親切に幾つか候補を挙げてくれたけど、どれも、宿泊場所から離れる方向ばかりだったので面倒に思えた。
出来ればこっちがわのエリアで無いだろうか、と、地図を指でなぞると、店員は、だったらこれこれの通りの新聞配達所を直接あたってはどうか、と、丁重かつ投げやりに答えた。
あーなるほどそうですよね...というようなことを口の中で呟いて、そそくさとコンビニをあとにした。
もうとっぷりと日が沈み、都会の薄い空にも、ちらほら星が瞬いていた。
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