2011年11月18日金曜日

あげたりもらったり

ライブ終了後、ポンポンを持った私は楽屋前の通路で待たせてもらっていた。
スズランテープを割いて作ったポンポンには大量の万札が織り込まれている。
これを、お目当てのミュージシャンに渡すのだ。
彼らは今ピンチなのだ。
だから私が寄付を募ってお金を集めてきたのだ。

ビッケさんとケイちゃんも来た。二人の手にもポンポンが握られている。
赤・青・黄色の原色が目に鮮やかだ。

ミュージシャンたちがやってきた。
スペアザとかハナレグミとか…

私たち3人はミュージシャンの群れの中に彼を見つけて走り寄った。
RHYMESTERの宇多丸か、サンプラザ中野か、なんかそんな感じの彼。
井手らっきょだったかもしれない。
とにかくスキンヘッドのその彼は、
「あ、どうも」
と言って、さっさと行ってしまった。

そのそっけなさに、私は物足りなさを感じた。
自分たちが好きで勝手にやったことにもかかわらず、彼の態度が不満だった。
ケイちゃんが
「ま、そんなもんだよね。」
と言った。
帰り道、私たち3人は無言で歩いた。

そこは旅先だったのだけど、ケイちゃんはそのまま家に帰って行った。
私とビッケさんはもう一泊していくことになった。

次の朝、ブランチを食べに外へ出たら、レストランで
「○○シリーズの全てを今日一日無料で手に入れられる券」
というのが当たった。
○○が何だったのかどうしても思い出せないけど、その地域でしか手に入らない何かだ。

私たちは興奮して○○を探し歩いた。
最初に入った店で、いきなりシリーズの4までが手に入った。
淡いピンクのが3つと黒が一つ。
お店の人は、とても愛想がよかったけど、無料券を見せたらがっかりしたみたいだった。

その後はなかなか○○がみつからなった。
見当を付けるために、私たちは駅地下をぶらついた。
見当を付けるために、ビッケさんが電気ポットの大きさを調べていた。

そのあと国道沿いのスーパーで5つ目が見つかった。
「こんなに薄いなんてがっかり」
とビッケさんが言うので見てみると、それはエドワードゴーリーの「うろんな客」を2冊重ねたくらいの大きさと薄さの本だった。
色はグレーっぽい。
「普通の本屋じゃなくて、セレクトショップとかでおいてる雑貨とか当たった方がいいかもですね。」
と、私は言った。
通りすがりの少年に、近くにスーパーかモールは無いか?とたずねると、この街にスーパーはこの1軒しかないと言われた。

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