2017年6月15日木曜日

姉と同居している男

彼はなぜだか宅建の勉強をしていて、テキスト読んで考えればわかるようなことをいちいち質問してくる。
どうしてその勉強をしているのか聞いても答えは要領を得ない。

トイレに行きたくなったので、シャワー貸してと頼むと、彼はシャワー室の方をみてニヤニヤごまかそうとする。
シャワー室の方を見ると、男女のイチャイチャする声がぼんやり聞こえてきた。
彼がお姉さんと一緒に住んでいるのは知っていたので事情は察した。

仕方がないので1度家に帰ってシャワーを浴びてからまた戻った。
彼の家はとても清潔で片付いていた。
何もしなくても普通に暮らしていればそうなる、と、彼は言っていたが、多分お姉さんが几帳面なのだ。
白い壁、白い天井、白い窓辺。
あまりに何もかも真っ白過ぎて、モノクロの中にいるみたい。

居間の丸い椅子に座っていると、お姉さんがホウキ片手にやって来て、部屋の隅々から埃をかき出していた。

ヨシダの話になった。
ツルちゃんが初めてヨシダの歌を聞いたときの衝撃について語っていた。
私はみんなよりヨシダのことを知るのが遅かったので、ツルちゃんの話の仲間に入れない気がして適当な相槌をうって流した。

何かの相槌で、「まあ、私たちみんな同い年だからね」と言ったら、テルちゃんが微妙に笑顔をひきつらせた。

あれ、テルちゃんて同級生だけど、歳は1個上なんだっけ?

彼は遊び場の話をしていた。
西麻布に歌えるだか踊れるだかできる場所があるという話で、私は職場の近くだなと思って親近感が沸いた。

ブーカがあった辺りだろうか。
懐かしいな。

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