2015年4月5日日曜日

ダイヤモンドの針

ターゲットはレコード。
役員のヒロミに近づく。
頭空っぽで従順で、体だけが取り柄の女、みたいなものの振りをする。

案の定、ヒロミは私を気に入って、役員しか入れない部屋に私を連れ込む。

レコードのぎっしり詰まった箱が出てくる。まずは聴いてその一枚を探さなくては。

ターンテーブルには針が取り付けられていない。取り付け方がわからないふりして、甘えた声を出す。

ヒロミはつまらなそうに、針の取り付け方を説明する。

私は針を取り付けようとするけど何故か上手くいかない。ヒロミが私から興味を失って行くのではないかという焦り。

「ピアス開けたこと無いんだ?」
ヒロミが言う。

私はレコードの針を耳に突き刺す。
ダイヤモンドのピアス。
さぁあとはずらかるだけ。

ヒロミにしなだれかかったまま外にでて、頃合いをみて姿を消すだけ。

あれ、これでいいんだっけ?
何か忘れてない?

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