2014年11月10日月曜日

軽い絶望と蜘蛛

五反田のTOCのところあたりの、若いアーティスト志望の人達が集うシェアハウスみたいなところ。

まあまあ名のある写真かなんかのエンジニアが話している。

今の若い子はさ、憧れの人なんかに会ってもさ、ポーッとなっちゃってるだけなんだもん。アレじゃ全然ダメだよね。
俺なんかの若い頃はさ、そんな人と話す機会なんかあったもんならさ、アレはどうやってんのかとかコレはどうやったのかとか、ガンガン突っ込んで聞いたけどね。
それぐらい物怖じしないやつじゃないと、ダメだよね。

私は、その話を横で聞いていて、そんなこと言ったって憧れの人に会ったらポーッてなっちゃうよ…と、心の中で言い返しつつ、ああ、私はやっぱりダメなんだ...と思って、軽く絶望した。

私たちは皆、その場所に寝泊まりしていて、何故か、あまり面識の無い男の子の前で風呂に入らなければならなくて、服のまま湯船に浸かった。
それでもなお恥ずかしかった。

もう起きて、出かけなければならなかったのにどうしても起きられなくて、脛の辺りを黒い蜘蛛が這いのぼっていくのをじっと見ていた。
見たこと無いフォルムの蜘蛛だった。

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