目が覚めている時でもたまに夢を見る。
前後の思考やその時の自分の状況に全く関係ないイメージが脳裏をよぎる。
あれは、夢なんだと思う。目が覚めていても。
私はそれを、白昼夢と読んでいる。
久しぶりに白昼夢を見た。
体か埃まみれになっている。
埃、というより、毛のような。
...羽毛?
口に入ると良くない気がしたので、丹念に手でほろう。
羽毛はみるみる体から落ちて、ふわりふわりと地面に積もる。
積もった羽毛は一ところに凝って、大きな雛鳥の形になった。
あの鳥だ。
なんだ、あの鳥だったのか。
そう思いながら屈んで雛に触れてみようとして手を止めた。
触れてみずとも分かる、重みのない鳥の様子。こんな様子を何度も目にしたことがある。
死骸だ。
この軽さは死んでいるものの軽さだ。
なんの感慨もなく、私はそう断定したあと、改めてその鳥に手を延ばした。
重そうに持ち上げれば、命が戻るような気がしたので。