2013年11月16日土曜日

街の亡霊

長女族のランチョンマット

ってメモ書きがあったけどどんな夢だったか覚えてない。

今日の夢は、寂れた街角。
比較的大きな道の横断歩道。
周りの建物は汚れて錆び付いて、人の気配が無い。
連れが、
「よく見たらここって、昔おしゃれストリートだったんじゃない!?」

と言った。

確かに。錆び付いた看板はどれも美容室や服飾店のものだ。
薄暗いショウウィンドウにはマネキンの影。

少し離れたところに、大きな駅が出来て、人の足がそっちにとられたんだなぁ、と思った。

昔栄華を極めたであろう、亡霊のような街並み。悲しくて少し恐くて、強く惹き付けられるのだった。

2013年11月9日土曜日

寝口に水

ユウちゃんが出てこないのに、スグルがたまに夢に出てくるのは不思議だ。

スグルと私の弟は、私の準備ができるのを、イライラしながら待っていた。
私は寝起きで、なにもかもうまくいかなくて、頑張っているはずなのに予定がどんどんおしていった。
ふと、何もかも面倒になった。
「私やっぱり行かない」

あっさり言うと、スグルと弟も、あっさり私を置いて出かけていった。

私達の関係はシンプルで好きだけど、何か物足りない気がしたし、腑に落ちない気がした。

*****

女が教室に迎えに来ると、先生は嬉しそうにエスケープを宣言した。
校内放送で校長が先生を引き留めた。
けれども先生の巧みな説得で、校長は最後には折れた。

校長が折れた瞬間、先生のに人懐こそうな顔が豹変し、
「現行犯だ!逮捕する」
と叫んだ。
警察がどこからともなく沸いて出て、校長を逮捕した。

その後教室では、ノリで土下座大会が始まった。
ジャンピンク土下座や、うつ伏せ土下座、果ては算段重ね土下座をする者までいる。

私はなんだかつまらなくて、狸寝入りを決め込んだ。
隣に座っていたフレーミングリップスのヴォーカルが
「本当は寝てないんだろ?起きろよ」
とか言って絡んで来た。
彼は
「これでも寝てられるか?」
と、ニヤニヤ声で言いながら、私の口にキスした。

そんなことすれば怒って私が起きると思ったのだろう。
けれども私は、想像以上に動揺してしまい、目を開けることもできずに眠ったふりを続けた。

彼は
「なんだホントに寝てるのかよ」
って感じで舌打ちしてどこかへ行ってしまった。

私は、彼のふざけてなければ意味を成さないキスが寂しかったし、腑に落ちなかった。

目が覚めても、唇のべちゃっとした感触が妙に生々しく残ってて、複雑な気持ちだった。

2013年11月3日日曜日

スピード

自治会のイベントかなにかで、フランス旅行に行く途中のことだった。
みんなはバスに乗っていたけど、お母さんと私たち兄弟はワゴンに乗っていた。
ワゴンでバスについていっていた。

レインボーブリッジかミュンヘン大橋みたいな、比較的大きな橋に差し掛かったとき、ふと、運転中のお母さんが気絶していることに気づいた。

後ろの席に座っていた私は身を乗り出してハンドルをとり、必死でお母さんに呼び掛けた。

お母さんは、大声で呼んでも、ビンタしても全然起きなかった。片手でハンドルを握りながら、必死でお母さんを殴り続けた。

フロントガラスには光が反射して、前がなにも見えない。ブレーキを踏めないのでものすごいスピードで走り続けるしかない。

私はとにかく車を停まらせることを考えて、ガードレールに車体を擦り付ける決心をした。
窓の外が見えないので、そこに手頃なガードレールがあるかどうかはわからない。
けれどもガードレールに車をぶつける以外には車を停める方法は思い付かない。私はガードレールがあることにかけて思い切りハンドルをきった。

嫌な音を立てて車はとまった。みんな無事。
すぐに警察が来た。
車から降りてしばらくすると、お母さんの意識も戻った。

その日は、警察署に泊まった。
少年の家みたいな寝室があって、そこでみんなで寝た。
不謹慎だけど楽しかった。
不謹慎だから楽しかったのかもしれない。

車の暴走で、元のルートからどれくらい離れているのか警察に聞いた。
思ったよりは、遠くまで来ていない。
これなら明日みんなのバスに追い付けるかもしれないと思った。

翌朝、先に行ってしまったはずのバスが、私たちを迎えに来てくれた。