2013年4月24日水曜日

スギタさんの噺

文化祭のような、街のイベントで、私は食べるものかなにかを探していた。
もっと大事なもの探してた気もするけど思い出せない。
必死に探してるわけでもなかったけど、その実、頭の中は、その探し物のことでいっぱいだった。

舞台そでで、私はきっかけを待っていた。そのきっかけがありしだい、楽屋に戻ろう、と考えていた。

いつもの着物を着たスギタさんとすれ違った。
あっと思って振り返った。
スギタさんは、あどうも、って感じで、扇子を持ち上げて会釈して、舞台に出ていった。

それが、私の待っていたきっかけだったかもしれない。
けれども、虚をつかれた私は、そのきっかけを逃してしまった。

舞台ではスギタさんが落語を一席うち始めている。
いや、結構練習したんですよ...なんてゆう、スギタさんの飄々とした心の声が聞こえてきそうだ。

スギタさんの噺はなんだか不思議と次が気になって、私は舞台そでを離れられない。
楽屋に戻ってなにか探さなくちゃいけないのに...
頭の中はその事で一杯なのに、脈絡も無いスギタさんの噺を、私は黙って、笑うでもなく聞き続けた。

私はなにかを探していた。
けれども何を探していたのか、さっぱり思い出せない。

2013年4月17日水曜日

街へ買い物に

弟が絵の具を買うと言うので、家族で街へ出かけた。
私も絵の具が欲しくなったけど、家にあるやつでいいや。
赤と青と黄色の三色で、今ならモネみたいな絵がかける気がする。

駐車場に車を停めると、お母さんが
「お母さんはここで別の買い物してるから、子供たちだけで行ってきなさい。」
と言ったので私と弟たちだけで絵の具を買いに行った。

戻ってみると、お母さんは砂場のようなところで遊んでいた。
砂と言うより、テニスコートみたいな土でできてる。土場?

よく見ると、お母さんは、なにか、生き物と遊んでいる。その生き物ははんぺんみたいにフルフルしながら土の中に潜ったり出たりしている。なにこれ、ツチノコ??

や、ちがう、もっと最近よくみるあれだ。えーと、そう、あれだ、なめこ。
ゲームでしか見たことなかったけど、なめこって、生で見るとこんななんだー!
ヌルヌルしてないんだー!

ってゆう夢。

2013年4月11日木曜日

ウヨ/マツ

研修旅行に行く準備をしている。
アッちゃん(ミーちゃんの姉ちゃん)とウヨ/マツと三人。

ウヨ/マツってゆうのは、ウヨとマツの人格が統合して、どちらかわからなくなった人物。
一緒にいるとウヨのような気もするしマツのような気もする。
見た目も性格も、過去の記憶も二人のがごっちゃになってる。
ウヨみたいに白い気もするしマツみたいに黒いような気もする。
ウヨみたいに昔家が近所だったし、マツみたいに年の離れたお兄ちゃんがいる。
ウヨみたいにハイソでインテリな感じだし、マツみたいにユーモアがあって論理的。
繊細で傷付きやすいところは、ウヨでもマツでもどっちも同じだ。

研修に用意していく宿題は、私の得意な分野で、息するのよりも自然に簡単。
アッちゃんは一つ年上だから、私たちの宿題なんか簡単。
だけど、ウヨ/マツは結構手こずってる模様。

焦ってるウヨ/マツの顔。プライドが傷付いてるウヨ/マツの顔。
私がウヨ/マツより先に宿題出来てるなんて、そんなの私だって居心地悪いんだから。
だから、ウヨ/マツ、がんばって。
がんばって宿題終わらせて、いつもの余裕を私に見せて。

研修に持って行くものの中には、魔法のホワイトボードっていうのがあって、何が魔法かっていうと、唇が付いてる。
付いてるってゆうか、ボードの表面が誰かの唇につながってる。
それでその唇が、ベーシストのキムさんみたいに低い声でしゃべる。
ホワイトボードの魔法を解くには、その唇に、口づけしなければならない。
私は、こんな低い声の唇に口づけるの、なんかちょっとやだなぁとか思いつつも、無感情に自分の唇を押しつけて、15数える。
これでおしまい。
魔法は解けた。
でも、何の魔法が解けたのかはよくわからなかった。
魔法が解けた後も、ホワイトボードの唇はそこにあったし、低い声でしゃべり続けてるし。
ただ私の唇は、歯医者の麻酔打たれたみたいにビリビリ痺れていたんだけども。

2013年4月7日日曜日

やりなおす

大学時代の演劇研究部入部の時のことを、過去に戻ってやり直すことになった。
演研には少し遅れて入部したので、その分の、同期生との溝が最後までコンプレックスだった。その部分を、過去に戻ってやり直すのだ。
気がつくと私は、カーテンコールに応えていた。
私が入部する前にやった公演で、いつもみんながその話で盛り上がっている時、おいてき
けぼりの気分を味わっていたものだ。
でももう違う。私もみんなと同じ話題で盛り上がれる。
そう思うと、自然と顔がにやけた。
客席を見ると、ケイゴちゃんが中段の席で拍手している。
ケイゴちゃんはまだ入部してないのだ。
私がケイゴちゃんよりさきに入部してるなんて、凄く変な感じがした。

打ち上げは近所の居酒屋。
この伝説の打ち上げの話をいつもみんなに聞いて、どれだけうらやましかったことか。
でも今回は、そんな打ち上げに参加できる。
イズミちゃんとタナカさん、マッツァンさん、マキちゃんと私で一緒に居酒屋に入る。
この日はうちの大学全体のお祭りで、大学の近くにはこの居酒屋一軒しかなかったから、うちの学生がイナゴの大群のようにその店に押しかけていた。
私たちもちゃんと予約していたのに結構待たされた。
きっと、この店にとって、今日が勝負の日なんだろうな、と思った。

私たちは全体の打ち上げに合流せず、こじんまりとした個室に入った。
私の対面にはイズミちゃんが座る。
私、マキちゃんの代わりに今日この日、初体験するんだな、と、急に理解した。
もしマキちゃんの代わりにイズミちゃんとHしたら、ゆくゆくは、私ケイゴちゃんと付き合うのかな。
ななめ向かいにすわるマッツァンさんに対して小さな罪悪感をもつ。
これが過去をやりなおすということなのだ。未来のいろいろなところが変化してしまう。

考えれば大変なことをしてしまっているはずなのに、夢の中では全ての感情が希薄で、私はぼんやりとおとおしを食べていた。