何かのお題に答えたら、
べつに選ばれたくもないのにRingの編集メンバーに選ばれてしまった。
べつに選ばれたくもなかったのに、まんざらでもない気持ちになっていた。
ミチは選ばれたがっていたのに選ばれなかった。
私はRingに全然執着がなかったので、こっそりミチに
「替ってあげようか?」
って耳打ちした。
自分の醜さに目がくらみそうだ。
箱いっぱいに詰まった脱脂綿が見えた。
2015年4月8日水曜日
2015年4月5日日曜日
ダイヤモンドの針
ターゲットはレコード。
役員のヒロミに近づく。
頭空っぽで従順で、体だけが取り柄の女、みたいなものの振りをする。
案の定、ヒロミは私を気に入って、役員しか入れない部屋に私を連れ込む。
レコードのぎっしり詰まった箱が出てくる。まずは聴いてその一枚を探さなくては。
ターンテーブルには針が取り付けられていない。取り付け方がわからないふりして、甘えた声を出す。
ヒロミはつまらなそうに、針の取り付け方を説明する。
私は針を取り付けようとするけど何故か上手くいかない。ヒロミが私から興味を失って行くのではないかという焦り。
「ピアス開けたこと無いんだ?」
ヒロミが言う。
私はレコードの針を耳に突き刺す。
ダイヤモンドのピアス。
さぁあとはずらかるだけ。
ヒロミにしなだれかかったまま外にでて、頃合いをみて姿を消すだけ。
あれ、これでいいんだっけ?
何か忘れてない?
2015年4月4日土曜日
殺風景への欲望
朝起きると、部屋の荷物がべらぼうに増えていた。
本棚に使っていた移動式ラックが取っ払われて、お父さんの仕事机や書籍類がわんさか詰め込まれている。
手前には地方の土産物らしき張子やら木彫りやら、趣味の悪い人形がごっちゃりと並んでいる。おそらく全て母のものだ。母はこう言うもらいものを全く捨てられない性質なのだ。
折角の新居で、いろいろなモノを捨てまくり、殺風景なインテリアにまとめていたのに台無しだ。
カッとなって、隣の部屋に怒鳴りこんだ。
「お母さん、勝手に私の部屋にモノ入れないで」
言う傍から、私のラックに食器が並べられているのが目に入り、更に腹が立つ。
「あれがあんたの部屋だって誰が決めたのさ!!」
母にそう言われて黙り込んだ。
言われてみれば、確かにあの部屋が自分のものだと言うのは、自分の決め付けのような気がしてきた。
「全く歳とるだけわがままになってくんだから」
母に言われて一言も言い返せない。
確かに子供の頃の私は、自分の部屋なんか無くて、押し入れに寝かせてもらえるだけで物凄く幸せだったのに。いつの間にこんなに欲深くなってしまったのか。
失ってしまった自室の殺風景を惜しみつつ、ごちゃごちゃの部屋に落胆しつつ、そんな風に思ってしまう自分にがっかりしつつ、私は外に出た。
今日は都内のあらゆるところで花見が行われているけれど、私は中野のケヤキ公園で行われるアヤメちゃんのライブに行くことに決めた。
ケヤキ公園は丘の上。
あとは忘れた。
本棚に使っていた移動式ラックが取っ払われて、お父さんの仕事机や書籍類がわんさか詰め込まれている。
手前には地方の土産物らしき張子やら木彫りやら、趣味の悪い人形がごっちゃりと並んでいる。おそらく全て母のものだ。母はこう言うもらいものを全く捨てられない性質なのだ。
折角の新居で、いろいろなモノを捨てまくり、殺風景なインテリアにまとめていたのに台無しだ。
カッとなって、隣の部屋に怒鳴りこんだ。
「お母さん、勝手に私の部屋にモノ入れないで」
言う傍から、私のラックに食器が並べられているのが目に入り、更に腹が立つ。
「あれがあんたの部屋だって誰が決めたのさ!!」
母にそう言われて黙り込んだ。
言われてみれば、確かにあの部屋が自分のものだと言うのは、自分の決め付けのような気がしてきた。
「全く歳とるだけわがままになってくんだから」
母に言われて一言も言い返せない。
確かに子供の頃の私は、自分の部屋なんか無くて、押し入れに寝かせてもらえるだけで物凄く幸せだったのに。いつの間にこんなに欲深くなってしまったのか。
失ってしまった自室の殺風景を惜しみつつ、ごちゃごちゃの部屋に落胆しつつ、そんな風に思ってしまう自分にがっかりしつつ、私は外に出た。
今日は都内のあらゆるところで花見が行われているけれど、私は中野のケヤキ公園で行われるアヤメちゃんのライブに行くことに決めた。
ケヤキ公園は丘の上。
あとは忘れた。
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