幼かったころに恋心を寄せていた人が何人かいるが、夢の中に出てくる時、彼らの人格はしばしば統合されている。
今日見た夢も、小学生のときに好きだった人と、中学生の時に好きだった人が混じっていた。
混じった彼は、混じったまま成長しており、夢の中で、大人になった私と再会を果たした。
混じって大人になった彼は、昔と同じように私を惹きつけたし、愛想がよかった。あの頃はそっけなかったのにね。
混じった彼は大人になって、愛想が良くなったけれど、あの頃のように、そして混じっていないどちらの男の子と変わらず、とても物静かだった。
大人になった私は、今なら混じった彼に、あの頃より近付ける気がして嬉しくなった。
何かと理由を作っては彼に会いに行った。
けれども会ううちに、私が気付いたのは、彼が「白い粉」に興味を持っているということだった。
ああ、私が彼に話してしまったんだ。
ノリピーの「白い粉」のこと、教えてしまったんだった。
彼と会っていない時、私は彼が白い粉に手を出さないか気が気ではなかった。
もう、会いたくてドキドキしているのか、白い粉が恐くてドキドキしているのか分からなかった。
自分の気持ちがなんだか錆びて、饐えていくような気がした。
多分、昨日布団を干したまま家を出て、布団が夕立にぬれてしまったからこんな夢みたんだな。
二重の虹を見たせいかもしれない。
歌舞伎の舞台を見たせいかもしれない。
それから満月を見上げた際かもしれない。