2019年2月15日金曜日

行方不明の相方を、思い出の中から回収する

なぜだかどうしても、靴下の片方がどこかに消えてしまう。
A4サイズくらいの布袋に、片方だけになってしまった靴下を入れ続けて、もう、パンパンになってしまっている。

それらの靴下の片方が、次々と見つかった。

茶色のモコモコの

白と黒のしましまの

青い、くるぶしが出るの

黒いの

灰の

薄いの

厚いの

水玉の

おまえ、こんなとこにいたのか。
あのとき、なくしたんだったのか。

過去に置いてきた、思い出を回収するように、みつかった靴下を、袋の中の靴下と対にして、くるっと丸めてひきだしに収める。

靴下を丸める時の、なんともいえない安堵感。

よく、帰ってきたね。

※※※

目が覚めてみると、例の袋のなかは、片方だけの靴下でパンパンだったし、左の耳も、壊れたままだった。